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ホームページのアクセス解析って一体どこまでわかるの?

いつになってもホームページへの反響が悪く、何がどういけないのか知りたいと思っている方もいるでしょう。競合のホームページはそれなりに反響あるとすれば、何かが足りない可能性があります。
それは何かを知るために、ホームページのアクセス解析が重要になってきます。

今回は、実際解析したときに、一体どこまでわかるのかを中心に、アクセス解析を行う目的、どこを見て改善したらいいのかを説明してきますので、ぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析ってどんなことをしてくれるの?

アクセス解析は、もっと見てもらえるホームページにするため、どういったユーザーが訪れたのかデータを見ながら、属性や行動パターンを分析してくれます。
このとき、ただ分析結果を見て終わりにしてしまっては何も変わらないので、ここからどのように自分たちが求めている目標を達成するか考えます。どのページはよく読まれて、どこのページにきたら離脱しているのかもわかるので便利です。

なかなか注文や問い合わせにつながらない場合は、このアクセス解析を駆使することで、どこがどんな風にいけないのかわかってきます。

アクセス解析を行う目的って何?

「もっとホームページを見てもらいたい」「売上につなげていきたい」というのも本音だと思いますが、アクセス解析を使う目的をしっかりともっておくことは大切です。
まず、自分たちのWEBサイトが今どんな立ち位置にいるのか、現状を把握するのは重要です。

どんなにいいものを作りたいと思っていても、現実がしっかりとわかっていないと、改善する場合も間違った方法で行ってしまいます。

たとえば、いつも見てもらっている人数については把握していても、どんなユーザーがきているのかを詳しく知らない方が多いです。
40代男性が多い、30代女性が多いなどでも、その年代や性別で好みや見方も変わってきます。自分たちは50代をターゲットにしていても、実際に見にきているのは意外にも30代が多い可能性もあります。
その際、ホームページにはじめは興味をもっていても、なんだか自分と噛みあわない内容を感じて離脱している可能性があるのです。
もっと見てくれている30代向けにホームページを作ることで、興味をもってくれて購入や問い合わせに至るかもしれないのです。

詳しく行動データや閲覧ページ、属性データをチェックして、より興味をもってくれている方向けに工夫していきましょう。

目的として施策の効果測定やモニタリングをすることも大切

ホームページの中では、サービスや商品を購入してもらうために、キャンペーンを打ち出す場合もあるでしょう。
自社の施策を打ち出したときに、どのくらいの人が興味をもってアクセスしているかを分析することは大切です。施策の方向性があまりユーザーにヒットしなかったのか、意図したようになっているのかを判断しましょう。

さらに頻繁にモニタリングし、自分たちで決めた目標に近づいているのかを見るのも大切です。ある程度期間が空いてからモニタリングするよりも、頻繁にしておくことで、今どのくらい目標に近づいているかがわかります。
まったく近づいていないとしたら、何かが悪いからだと思ったほうがいいでしょう。

頻繁にチェックすることで、すぐに軌道修正もしやすいですし、ほかの施策を考え、実行できます。

ホームページのアクセス解析をする前にやっておくといいこと

いざアクセス解析をしようと思っても、どこから何をしていいのか、わからなくなってしまう方も多いです。初めてのことですし、慣れない部分も出てきてしまいます。
そのため、事前に準備しておくだけでも、その後スムーズに自社のホームページを解析しながらどのように活用すればいいかわかってくるため、できることは前もって準備しておきましょう。

先ほど目的を明確にしたほうがいいと伝えましたが、事前に自分たちはどのような結果を求めているのか、目標を明確にすることは大切です。
そして、アクセス解析の用語にはどんなものがあるのか、こちらも事前に知っておくといいでしょう。
よく使うものの、意味がわからないと、なんとなくの雰囲気で読んでしまいます。間違って認識してしまうと、正しく解析ができなくなってしまいます。

頻度が高く出てくる用語について

よく出てくる用語として、「PV(ページビュー)」というものがあるのはご存じでしょうか。
個人的にブログを書いている人などは、PVという文字を見たことがある方も多いかもしれません。特定のページが開かれた回数で、どのくらいの回数そのページは見てもらえたかがわかります。
別の人が1回ずつ見ている場合もありますし、実は1人のしか見ていないのに、何回も繰り返し見たことで、結構なPVになる場合もあります。
また、「UU(ユニークユーザー)」というものもあり、こちらはWEBサイトに訪問したユーザー数がわかり便利です。

PVの場合は、同じ人が何回見ていたとしても数は増えていくので、まるでさまざまな方に見てもらえているように見えます。
しかしUUは、同じ人が何回サイトを見に来ても、1UUと計測されてしまうので、数は増えにくくなります。PVだけを見ていると喜びたくなっても、UUを見ると実際に閲覧している数は少ない場合があるのです。何回も見ている方がサイトに興味をもっていて、繰り返し見ているというのもわかります。

ユーザーがサイトを訪問したときに1ページのみ見てすぐに離脱するのではなく、複数のページを見て離脱した場合、1セッションして計測されます。
どこのアクセス解析ツールを使うかにもよりますが、離脱したユーザーが30分以上経って戻ってきても、新しいセッションとして認識されるケースもあります。細かくルールは変わってきますので、その点は注意するようにしましょう。
セッションの値に3と書いていれば、そのユーザーは3ページ閲覧し興味をもって見ていたとわかります。

設定した目標を達成した数を知りたい場合、コンバージョンでわかります。
それぞれ企業の中で、ユーザーから資料請求をしてほしい、お問い合せや予約、注文をしてほしいなどと目標があるはずです。
こういった自分たちで設定した目標が達成できているかまだ足りないのかを見る際に、コンバーションが利用でき、中間目標なども複数設定が可能です。
コンバーションを見ながらまだ足りないと感じたら、ホームページをリニューアルするなど、対策へと動くことができます。

ユーザーがホームページに興味をもって見てくれる際、どのページを最初に見ているかを知りたい場合は、「LP(ランディングページ)」でわかります。
ここで出てくるセッション、コンバーション、LPという用語も、何を意味するのか理解しておくようにしましょう。

アクセス解析する際に一番使われているのはGoogleアナリティクス

探してみるとさまざまなアクセス解析ツールがありますが、一番使われているのは、「Googleアナリティクス」です。無料で使えるのですが、細かく分析をしてくれて、その項目も多く使いやすいです。
これからホームページのアクセス解析をする際にどこのツールを使用するかで迷った場合には、まずGoogleアナリティクスを使ってみましょう。

Googleアナリティクスってどうやって使うの?

Googleのスターターガイドを見ても、どう導入すればいいのか書いてありますので、手順通りに行えば、それほど難しくありません。こちらでも簡単に説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • まずはGoogleアカウントを作成するか、すでにもっている方はログインします。
  • アナリティクスの管理画面でプロパティを開き、さらにレポートビューを設定します。
    このビューを設定することで、特定の内容だけ取り出せるようにもできます。
  • ウェブサイトにトラッキングコードを追加し、データも収集していきます。
    画面左下の設定を開いて、プロパティ設定の中のトラッキングコードを見ると、自分用のコードが確認できます。
    そのコードを、コードを計測したいページのHTMLの<head>の最初に追加しましょう。
    ページが多い場合でも、計測したいページがあれば、すべてにコードの設置が必要ですので、これも覚えておきましょう。

Googleタグマネージャーを導入すると便利

企業のホームページになると、それなりにページ数も多くなり、1つひとつタグを設置するのが大変です。しかも自分たちで設定したタグがしっかりと動いているかを確認しながらとなると、膨大な時間がかかってしまう場合もあります。
こういったときには、Googleタグマネージャーを導入すると便利です。

Googleタグマネージャーを使うと、タグの設置や削除を一元管理できます。しかも無料で利用できますので、導入して使ったほうが、効率よくアクセス解析が可能です。
いつどこに設置したなども記録を残せますので、そういった意味でも、効率よく管理ができます。

アクセス解析でどこまでわかる?

アクセス解析では、さまざまな情報がわかります。具体的にはどのようなことがわかるのか、代表的なものをご紹介します。

今どうなっているかリアルタイムレポートで現状がすぐわかる

自社のホームページが今どんな状態で見てくれている人はいるのか、すぐにわかります。
そして見ている方の情報もわかりますので、自分たちのホームページに興味をもってくれている人が、どんな層の人か判別できます。
そんなに使う機会がなくても、自分たちの会社で大きな施策などを出した直後など、どんな風に反響があるかをチェックするのにも使用でき、便利です。流入経路なども把握でき、どういったことが原因でユーザーが急にアクセスしてくれるようになったのか、原因もわかります。
さらに、そこからアクセスを増加させるには、どんな対策をしたらいいのかわかってきます。

オーディエンスレポートでユーザーを知ることができる

ユーザー数がいくらいたのかだけでなく、セッション数、ページビュー数、平均セッション時間などもわかりますし、年齢や性別、アクセスした地域などもすべてわかります。
ホームページを載せていただけの頃はわからなかった情報が、すべてオーディエンスレポートで手に入れられます。

より自分たちのホームページに興味をもってくれているかを見るには、ページビュー数とセッション数を照らし合わせて見ることです。
セッション数が少ないのに対しページビュー数が多いと、それだけ見ているユーザーがさまざまなページに興味をもって見てくれているとわかります。

集客レポートでどこからユーザーは興味をもちきてくれたのかわかる

ユーザーも、何かきっかけがあり、ホームページを見に来てくれています。
集客レポートでどこまでわかるのかというと、チャネルの参照元や参照サイト、SNSからの流入、検索キーワードまでわかるのです。

自然検索なのか、URLの直接入力やブックマークかでも、ファンで読みに来てくれているのか、どんなキーワードが人気で検索されているかもわかります。
SNSの場合は、自分たちのページからきてくれているのか、ほかの人がいい商品だと口コミを書いてくれているのかなど、さまざまなパターンがあります。

自社での戦略とは違うところで話題になって見てもらえている場合もありますが、アクセス解析からここまでわかるので、参考になるでしょう。

解析した後は改善ポイントを把握しよう

解析した後は、改善ポイントを把握することが大切です。どのような点に着目すべきかをご紹介します。

これまでのデータと比べてみよう

どのくらい改善してから進歩があるのか、逆に考えた施策があまり結果出ていない場合は、どのように改善したらいいのかなど、比較することが重要です。

毎日どのくらいのPV数やセッション数か見てしまいがちですが、それより、もまとまった月単位などで比較をしたほうが意味があります。
そこから何が足りないか、次の目標はどう掲げるといいのかを考えられるようになります。

社内の中でも皆で分析レポートを共有しよう

少人数だけで分析レポートを出し、改善点を考えようとしても、アイデアに限界がくる場合があります。
さまざまな部門で把握すると、自分たちだけでは出てこなかったアイデアを得られる可能性も高くなります。
細かいデータをわかりやすくまとめ、今どんな状況でどうしたらいいのかなどを議論しましょう。

アクセス解析を活用して改善しよう

ホームページのアクセス解析でどこまでわかるかというと、さまざまなところまでわかります。

データを見ながらどういった人がよくホームページを見てくれているのか想像でき、何ページを見て、よく見られているのはどこかなども知ることができます。
上手に活用すると、今後どう改善していけばいいのかわかるため、ぜひアクセス解析は行っていきましょう。

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